まるで俺の声に反応したように
愛美が俺の手を握り返した。




力が入らないからなのか
よわよわしい手で握り返した。




昴「ちょっとすいません!!」




俺は一歩下がって呼び掛けていたが
看護士をどかして愛美に近づく。




昴「愛美…起きてんだろ?
  起きろよ…目ぇ開けろよ!!」



そう言うと目がゆっくり開いた。




それを確認して看護士数名が
病室を飛び出していった。