【風真side】



シーンとした空気の午後のHR。


秋の陽が入る中で、重たい空気がのし掛かる。


あー……早く決めちゃえよ。


「文化祭の実行委員……いないならくじ引きにするぞ~」


マジですか。


………マジですか!?


「男子からくじ引きな~」


担任のゆるい一言で始まってしまった文化祭実行委員のくじ引き。


「はぁ~……俺くじ運ねぇーし」

「どんま~い♪俺は朱音ちゃんに会えただけで運あるし~!」

「黙れたらし」

「ひっでぇー!」


ちな曰く、付き合ってはないけどいい感じの雰囲気になってる……らしい。



手作り感たっぷりの段ボールで作られた箱に手を入れて紙を引く。


赤い印が書かれてたら実行委員だって。


「……せんせー。実行委員俺です」