テーブルに並ぶネコを真梨さんが微笑ましく見詰める。


「仲良しね~…ほんっとに。風真がよく付けたわねっ」

「え?なんで?」


ケラケラ笑う真梨さんとキョトンとなるあたし。


「彼女とペアルックとか絶対ヤダー!って言って付けなかったヤツがねっ」

「姉ちゃんそれ言うな……」

「はははっ!つむちゃんだけは特別な存在なんだなぁ~って。ありがとうね、つむちゃん」

「いっ、いえいえ……」


テーブルに突っ伏して顔を隠してしまう風真。


なんかあたしまで恥ずかしくなってきたじゃん……。


確かに風真は絶対に彼女とお揃いのモノって持ってなかったよね…。


何だかすごく嬉しい気分……。


「よかったね~♪風真!つむちゃんしかアンタのこと見てくれないって!」

「う、うるせー!黙れ……っ…つ、紬はそのっ…こっち見んな……」

「ひどい風真!」


赤くなる風真がかわいくて、つい意地悪したくなる。


あたしからプィッと目を逸らした。