ケンカはどうにか治まり、あたし達はリビングへ。
あたしが作ったアルバムを真梨さんが向かいでめくりながら話す。
「久しぶりに日本語話したわ~。英語ばっかだったし」
「真梨さん。アメリカ生活ってどんな感じなの?」
「思ったより楽じゃないよ?まぁ、夢追いかけたからしょうがないかっ!ははっ!」
「いつ有名なるんだかなぁ」
真梨さんはあたしの隣にいる風真の頭をパシッと平手打ち。
モデルを目指してアメリカの大学で勉強をする真梨さん。
近くで見てもやっぱりキレイ……。
「……あっ!っていうかアンタら付き合ってたんだね!びっくり~」
「だろだろ?どうしても紬が付き合ってほしいって泣いて告白してきたから……っ」
「バカ。あたしはそんなことしてません!」
真梨さんに代わってあたしが風真の頭を叩いた。
テーブルには、あたしの黒ネコが付いたケータイと風真の白ネコが付いたケータイが仲良く並ぶ。

