玄関先で小さな子供みたいに笑って喜んでくれる風真のためなら、いくらでも作るよ。
「帰んないで家上がってけば?母さん達いないし」
「なっ、なにする気!?」
「変なこと考えてんじゃねぇよ。姉ちゃんいて出来るか!あ、それとも期待してたの~?」
「してません!するわけないじゃん!………って姉ちゃん!?」
ニヤッと妖しく笑った風真は、思い付いた様に話す。
「そうそう。今日の朝帰って来た。アメリカから」
超が付くほどの難関大学に通う3つ年上の風真そっくりの美人お姉ちゃん。
小さい時から優しくしてくれて大好き♪
「会いたい!久しぶりに会わせて?」
「じゃあ、俺へのキス1回で会わせてやる」
「へっ!?……で、できない…」
「なに恥ずかしがってんの~…すっげーかわいい」
耳元で囁く風真にドキドキさせられる。
あぁ……ダメだ…カッコよすぎるよ……。