遡ること今日の早朝。


二人部屋でちなと同じ部屋。


俺が起きると、既に制服を着て真面目な顔でソファーに正座してる男。


「……ちな?何してんの……お前」

「見て分からないのか」

「分かるはずねぇよバカ」


チャラいちなが真面目になってることだけは、気持ち悪いほど感じ取れた。


俺がスエットのままベッドから起きると、いきなり俺の肩を掴む。


おぉ……痛い!


「なぁ、頼む!お願いします!」

「俺からも頼む。そこのベランダの柵を飛び越えジャンプしろ」

「ちょっ…!真面目に!」

「……なに?聞かないこともねぇよ」


顔を真っ赤にして、今までに見たことのないちなの表情。


「あ……あか…あっ、朱音ちゃんと……二人っきりにして…?」


あー………そういうこと。