この進路にする、って決めたのは自分何だからもっと前向きにならなくちゃ。
頑張らなくちゃ。
「そんな心配そうな顔しないの。卒業なんてまだ先だし」
「う、うん……そうだよねっ…」
「紬が困ったら俺がいつでも行ってやる。側に行ってやるから」
「絶対来てよねっ」
あたしが言うと「分かった」と笑顔で返してくれる。
風真の言葉一つで少し前に進めた気がした。
いつも頼って助けられ………
あたしは風真に甘えすぎかもね?
「んー!そろそろ帰るか!寒くなる前に」
「受験生が風邪引いたら困るもんね」
「……受験終わるまで頑張ろーっと」
「風真がやる気出すなんて珍しいじゃん」
少しだけ……進めた。
振り返ってばっかじゃダメなんだ。
できるだけ少しでも多く進まなきゃ。
受験終わるまで、お互い頑張ろうね。