先を歩く風真の背中。
幼なじみでずっと見てきたけど、いつの間にか大きくなってた。
その背中にギュッと抱きつく。
照れが勝って素直に言えないけど大好きだよ……。
「甘えん坊。そんなヤツにはこうだっ!」
「うわぁっ!ちょっ、あたし重たいから!」
少し背中を屈めてあたしを背中に乗っけて、おんぶする。
うわわわ……ダイエットしとけばよかった!
「あのー……重たくない?」
「重たい……両腕が折れそう…!いてっ!」
「そうゆうこと言わないの!嘘でも軽いと言いなさいっ」
「軽いでーすっ」
あたしが頭を叩けば、棒読みで言うんだから……。
だけど、彼氏におんぶしてもらうって理想だったから嬉しい…かも。
「このまま家まで帰るか?」
「ヤダ!恥ずかしい!」
ほんとはすごく嬉しくて、ニヤニヤ………。
幸せすぎてどうにかなっちゃいそうです。

