夕方だけど、残暑のおかげで海に入れば気持ちいい。


風真の手を引っ張って走って海に入る。


水飛沫がキラキラしてキレイ!!


「冷たっ!待って!すっげー冷たいっ」

「え~!気持ちいいじゃん♪えいっ」

「冷たいっつーの!水を蹴るな!水を!」

「涼しくていいのに~」


あたしだけが海ではしゃいでる感じ!?


何だかんだ言ってあたしの手を離さずに二人でパシャパシャ音をたてて歩く。


オレンジ色に染められていく海がキレイ……。


目が痛くなるほどの景色。


「眩しい……。すっごいオレンジ」

「なぁ~……。あ、海と言えば去年の花火したこと思い出すな」

「あの時ねっ。風真にすごくドキドキさせられたの今だに覚えてる」

「俺だってすっげー緊張したから!あれは忘れねぇな」


恥ずかしそうに目を逸らして話す。


頬が赤くなってるように見えるのは、夕陽のせいかそれとも………


あぁ……あたしまで恥ずかしくなってきた!