【風真side】



昨日から夏休みに入った俺ら。


でも、今年は受験があるからそこまで夏休みを遊びに使えない訳で………


そんな貴重な夏休みを紬と過ごす。


「あ……始まった!キレイ!」

「家からでもすげーキレイに見えるな~」


ケガ中の紬だから、夏祭りには行けず紬の部屋から花火を見上げる。


電気を消してる部屋には、カラフルな花火が反射して広がった。


「お祭り~……。風真と行きたかったな…」

「来年絶対行こうな。約束」

「うん!約束」


お互いの小指を絡ませて、もう来年の約束。


ケガしてるものの元気に笑う紬さえ見れれば安心する。


俺と紬が夏にも関わらず、ペッタリくっついて花火を見てると俺の膝に重みが……


「カラメルか!?」

「ニャー……」

「風真に嫉妬してるのかな?」


カラメルは俺と紬が仲良くしてるのが、どうやら気に食わないらしい………。