じゃあ……あたしからも頼ってみるね?
「風真。今から頼る!」
「お、おう!なに?」
「あたしと一緒に帰ってくれる?」
「それなら毎日やってることじゃ~ん」
そうなんだけど……
あたしが、ケガしたからって風真の重りにはなりたくないし……
少し不安になるんだよね~……。
でも、風真は相変わらず嫌な顔せずにあたしの手を支えて一緒に帰ってくれた。
いつもの倍かかる家までの距離。
あたしと風真との距離は急接近中です。
それから数日しての学校。
朱音が夏風邪で欠席して、あたしは日波くんと風真と一緒にいた。
さすがに風真をトイレにまで付き合わせるのは申し訳ないから、あたしは一人で手すりを頼りにトイレへ行く。
「あ……」
鏡の前で見覚えのある女の子。
「紬……」
姫花……。
さすがに話す気になれなかった。
あたしだけじゃなくて、風真や璃玖くんまでも傷付けたから………。

