三人で目を合わせたあと、恐る恐る振り返れば生活指導の先生が仁王立ちでこっちをガン見。
「嘉瀬~!遅いと思ったらこんなとこでケンカかっ!?」
「違いますって!友達がボコボコにされてたんで助けにっ……いててっ」
「嘉瀬は関係ねぇよ。俺のこと助けに来ただけだから……離せって!」
「生活指導室行くぞ!話はそれからだっ!」
生活指導の先生が、璃玖くんと風真の腕を強く引っ張る。
あたしのこと助けてくれた二人……
今度はあたしがお返しする番!
「二人のこと離して下さい!事の発端はあたしです!」
あたしも負けじと二人の手を引っ張った。
「お前も絡んでるのか!生活指導室来い」
「えっ!?」
お返しできませんでした……。
そんなあたしを見て二人とも苦笑。
あたし頼りない!