ちなに言われた言葉を引きずりながら家へ帰れば、カケルさんがリビングでくつろいでた。


姉ちゃんはまだ大学の講義か……。


「あ、お帰りなさい。風真くん」

「ただいまです。カケルさん」


正直、カケルさんと二人っきりとか話すこと思い付かない……。


制服のネクタイを緩めて、とりあえずリビングをウロウロしてみる。


「風真くん。ココア飲みますか?」

「あっ……の、飲みますです」

「今淹れますね」


姉ちゃんナシでカケルさんと話したのは初めてに近い!


変な緊張感で日本語カタコトになるし!



「どうぞ」

「ありがとうございまーす……」


リビングのテーブルに置かれた湯気をたてるココア。


んー……うまい。