俺はもちろん紬を信じたい。


つーか信じる。


「ねぇ……風真…あたしのこと疑ってるの?」

「はぁ?疑ってねぇけど……」

「ちょっと姫花が、かわいいからってそれはないんじゃない!?」


機嫌の悪さMAXな紬は、イライラしてて俺にガンガン当たってくる。


紬のこと信用してんのに、こんなんじゃ信用しようとも思わない………


「信用されないよーな行動とってるお前が悪いんじゃん」

「ほら!やっぱりあたしが悪い………信用してくれない風真…嫌い」

「あっそ。勝手にすればいい。俺に紬のことなんてなーんも関係ねぇもん」


言っちゃいけない一言。


冷静になれば分かることなのに、冷静になれなかった俺には分からなかったんだ……。


「風真なんてっ……嫌い!大嫌い!別れてやる!」


目から溢れそうになるほど涙を溜めた紬に言われた一言。


さすがの俺も傷心キツイ……。