購買で買って来てくれたプリンは、まだほんのり冷たい。


普通に嬉しい……。



「よっ!チビちゃーん♪」

「はぁ!?誰がチビよっ!アンタそろそろウザイ!」

「ちっさいのに気は大きいんだなぁ~」


朱音の頭をポンポンと叩くのは、風真に負けないほどモテる日波くん。


風真がいつも「ちな」って呼んでる男の子。


「ねぇ、朱音ちゃん。今度遊ばない?」

「誰がお前となんて遊ぶか!この変態女たらし!」

「警戒心強すぎ!あ、じゃあ、紬ちゃんは?」

「へっ!?」


うわわわ……あたしこの人とあんまり話したことないし……


名前で呼ぶこと許可した覚えもないよー!?



「紬はダメって言ってんだろ~。お前は俺みたいのがタイプだもんなー?」


慌てて焦るあたしを助けてくれたのは、紛れもなく風真で………