でも幸せなのはここまでで、大変なのはここから……


「あ、風真おはよー」

「おぉ、朱音。はよー」

「ん。毎年恒例の友チョコね!あ、紬にヤキモチ妬かないように言っといて」

「ははっ!りょーかい。サンキューな」


朱音からは小学生ぐらいん時から、ずっと友チョコもらってた。


うん、朱音から毎年恒例。


大変なんてこれっぽっちも思わない。



「あっ!いたー!風真くん♪はい、チョコどうぞっ♪」

「あー……ありがと!もらっとく!」

「待ってよ~!あたしからもチョコ♪」

「はははっ………あ、ありがとー……」


学校到着わずか15分で抱えるほどのチョコの量。


そして机の上にも山積みのチョコたち。


これには、さすがに紬も苦笑。


これを持って帰る作業が一番大変っス。