【紬side】



いつもの通り月曜日の昼休み、朱音と二人で学食でお昼ご飯。


あたしは真夏に山菜うどん。


朱音はラーメン。


半袖のブラウスと見た目は夏仕様なのに食べ物は冬。


「紬さぁ、夏なのに毎日山菜うどんだよね」

「だって美味しいもん。朱音だってラーメンじゃん!」

「だって美味しいもーん♪」


あたしの口調を若干マネて、美味しそうにラーメンを食べる。


すると、あたしの目の前にコトッとプリンが置かれた。


………プリン!!?


バッと見上げると、ニコッと笑う幼なじみ。


「風真!プリン!?」

「あーほら。約束してたじゃん。満足?」

「ありがと~風真♪」

「どういたしましてっ」


あたしの髪をくしゃっと撫でて優しく笑う。


ドキンと心臓が高鳴ったのは……なんで?


風真には内緒ねっ?