【風真side】



カーテンが少し開いてる隙間から射し込む薄暗い太陽。


冬独特の太陽。


俺の腕の中には気持ち良さそうにスヤスヤ夢の中なつむちゃん。


ベッドの周りに散らばった服と、紬の首筋に残る赤い跡で昨日を鮮明に思い出す。


「んっ……あ…風真だ……」

「おはよ、紬。身体……大丈夫?痛くない?」

「そっ、そういうこと聞かないでっ!」


気を使ったつもりが、顔を真っ赤にして俺の胸に顔を埋めた。


表情と仕草が矛盾してる!



「昨日は……楽しかったね」

「え!紬から感想言ってくるなんて珍しい!そんなよかった?」

「勘違いしてる!遊園地のことだよー……」

「あぁ、そっち!」


知っててもイジメたくなるんだよなぁ~。


一々反応見るのが楽しすぎる。


遊園地よりも紬の方がよっぽど楽しい。