【風真side】



教室中が早くもクリスマスモードになっている12月始め。


やっと12月になったばっかなのに気が早いなぁ~もう。


そんな俺の机には雑誌のクリスマスデート特集。


もちろん、俺も紬とのクリスマス考えて浮き足だってる一人!


「なになに~!風真まで頭ん中はクリスマス一色かよ」

「ちなだって11月からずっと話してたろ~」

「まぁ、そりゃあ朱音ちゃんと遊びたいからさ!告白だって……考えてるし…」

「ふーん……。ちながとうとう告白ね~…」


雑誌をペラッとめくるとちょうど、クリスマスの告白特集。


ちなにぴったりじゃん。


休み時間で、紬と朱音がいないからこそできる話だよな。


「アレ?……風真の元カノじゃん」

「え?あぁ、夏くらいに付き合ってた子」


俺は気にもしないでまた雑誌に目線を落とす。


今更、元カノに何の興味もない。


「……風真…呼ばれてる」

「マジかよ」


正直、関わんな!って言いたいけど付き合ってた俺にも責任は若干ある。