補習は夜8時に終了。
精神的にもボロボロになります……。
街灯を頼りに歩く道は、薄気味悪いしとても寒い……。
「つーむちゃん。コンビニ寄ってプリン買ってあげよっか?」
「いらない……。早く帰りたい…」
「初めての補習はさすがに疲れたか」
「…うん」
風真と繋ぐ右手から伝わる温度。
顔を見て会話できないほど、風真にドキドキしてるから……。
「それにしてもさ、紬が補習なんて珍しいこともあるんだなっ」
「風真がテスト前にあんなことするからっ…」
「え?エッチ?」
ハッキリ言っちゃう風真にあたしの頬はまた一気に熱を帯びる。
それと同時にあの瞬間がフラッシュバック!
恥ずかしい……切実に逃げたいよぉ~!

