結局、あたしは英語の補習者が集まる教室へ。


あたし以外は全員もう顔馴染みらしく、風真は溶け込んでる。


「一条っていっつも英語補習だよな~。今回はどしたー?」


一人の男の子が何気なく風真に尋ねた言葉。


それに風真は余裕の笑みであたしの頭をくしゃっと撫でた。


「でも今回は彼女と一緒だから!全然ツラくねぇよ♪」

「ちょっと……や、やめてよっ」

「ラブラブだなぁ~!」


恥ずかしくてやってらんない!


あたしはあえて風真と離れた席に座った。


からかわれるのもヤダし、ドキドキしすぎて勉強に集中できないから。


今日は英語の補習対策をして来週に補習確認テストをするみたい。


合格点を取った人から早抜けで帰れるらしいから頑張って早く抜けなきゃ……!


はぁ~……


風真と一緒でも補習はすごく嫌だな……。