風真は……気にしてないのかな?


あたしだけが、こんなに苦しくってドキドキして恥ずかしいの?


いつも通りのあたしはどこに行ったのよ……。



「へぇ~……珍しいこともあるのね!」

「えっ?あ、何が?」


こんなことで一日中頭がいっぱいなあたしは、気付けば昼休み。


学食で朱音は寒い時期にぴったりのラーメン。


「紬が山菜うどん食べないって……なんか変だよ!?」

「あー……確かに。唐揚げ定食は初めて頼んだかも…」


唐揚げ嫌いじゃないからいんだけど………


唐揚げって風真の好きな食べ物だし!!


風真が頭から離れてくれないよ~…。


「ねぇ……なんかあったでしょ?」

「ははっ!なんでもないよ~。さっ、早く食べちゃお!」

「嘘くさ~いなぁ。悩みあるなら聞くのに」


困った笑顔の朱音を見て少し申し訳ない気持ちになる。


でも、これはあたしの考え方を変えなきゃだから……。