【紬side】



11月も末になり、テスト結果の発表が待ち遠しい中。


あたしはそれどころじゃない……。


「おはよ、紬」

「あっ……お、おはよ……」


朝の登校から風真のイケメンスマイル。


あぁ……どうしよう……あたしが気にしすぎなのかな?


朱音に相談したいけど、こんなこと恥ずかしくて聞けないよ…!


「ん?どしたの?最近元気なくね?」

「しっ、心配しないで!大丈夫だから……」


あたしの心臓はドキドキと音を立てて、身体中の体温を上げさせる。


ダメだ………


あれからドキドキして風真の顔をまともに見れないし、会話すらできないよー……。


「お前……熱あるんじゃない?顔赤いし…」


その瞬間、風真はあたしのおでこに自分のおでこをくっつけた。


「あっ……ひ、ひゃぁっ…!」

「ちょっ、朝から変な声出すんじゃねぇよ」

「ご、ごめん……」


これには風真も苦笑。


あたしの初めてを風真にあげた日から、意識しちゃって調子が狂いっぱなし……。