今日くらいは少し強気でいいじゃん。
「俺から目……逸らさないで?」
「じゃあ………そっ、そんなに見詰めないでよ…」
「好きだからずっと見てたいんだって」
顔を真っ赤にして俺の部屋の壁へと下がってく。
逃げる紬の手をギュッと握って俺の方へ引き寄せて、抱きしめる。
紬の匂い、体温、感触………
全部に安心するから…。
「風真の匂いだ……」
「ははっ……俺ら考えてること一緒だな」
「だって幼なじみだもん」
好きなんて言葉じゃ足りない。
愛してるなんて簡単におさまんない。
「……おいで?つむちゃん」
「今日の風真は優しすぎるよ……」
「好きな子に優しくして何が悪い」
ベッドに座って大好きな子を呼んだ。