そんな感じで私は握られた手を握り返してしまったのだ。
どうやらそれを山上くんはお付き合いにたいして肯定的と捉えたようで、爽やかな笑顔でよろしくね。なんて言われてしまったのだった。
あんな爽やかな笑顔を見せられて、今更ごめんなさいも言えるわけなくて。
私もつられてよろしく。なんて答えた。
「てことで川上。早速一緒に帰ろうか。高橋さんは申し訳ないけど、俺たちの後ろからついてきてもらえる?」
「え!なぜいきなり一緒に帰るんですか?!ていうか普通に穂花のこと待たせていたから、今日は穂花と帰るんですけど!ね、穂花?」
いきなりの山上くんの提案に私は驚いて穂花のほうを見る。穂花は、うーんと考えた後で、オレンジジュースね!なんて言ってそのまま先に帰ろうとした。
「ちょ、穂花!わたしを売らないでー!」
すでに廊下に出ている穂花に声をかけると穂花は大きく手を振りながら、こちらを振り返って、
「果汁100%のじゃなきゃダメだからねー!!」
なんて大きく叫んだ。
ていうか、そんなことはどうでもいい。ちなみにわたしはリンゴジュース派であるが。
「じゃあ川上一緒に帰ろうか!」
またしても手を握られそのまま引っ張られる。こやつ…手が早いのでは?なんて少し身構えてみたけど、まぁ山上くんだし大丈夫かななんてお気楽に考えることにした。
これがそもそもの間違いだったんだけどね!

