「どうやら、ドッキリではないようだね!」

穂花が入ってきた時点でこれはドッキリではない!と確信したのだった。

「は?ドッキリて!まじ川上面白いな」

目を細めて山上くんは笑った。

その顔が日差しとちょうど合わさって綺麗だったからつい見とれてしまった…。なんだか負けた気持ちだ。

「それで?川上はどうするの?」

「もちろん、付き合わないけど?」

第一、山上と川上て名前ぐちゃぐちゃになるし。本当これはミステイクだと思うんだよね。ついでに言うと、山上くんてイケメンだけどタイプじゃないんだよね。まぁだからといってタイプを聞かれても困るんだけど。それにさー…

私がまくしたてるように思ってることを言うと、山上くんは大声で笑い出した。


「ほんっとー川上は面白い。気に入ってやばいんですけど!もうこれは付き合うしかないでしょ!」

よろしく、なんて山上くんは私の手を握りしめてきた。