漆黒の少女Ⅱ




「夏休みに1回とクリスマス。」



麗都が雑誌を眺めながらボソッと言った。




「そうそう、主にその2回なんだけど、煌大の誕生日にも走るよ。」




ということは、3回か。





「ふーん。」




「興味なさそ。」



「るさい、煌大。」




軽く煌大を睨んだ。




「フッ。」






…何故、笑う?




しかも、鼻で。





ムカつく。