嫌だよ。


酸欠になるじゃん。



しかも、ほっぺたすっごい痛くなるし。




「…帝さん…。」




光舞が子犬のような目で見てくる。




その目、止めろ。




「嫌。んな目に負けねぇよ。」




と言いながらも風船の山から1つ取り出した。




…だってさ?



……可哀想じゃん?




1個くらい膨らませてあげてもいいかな って思って。