「馬鹿野郎。」 「あ?」 「プレゼントだよ、馬鹿壬景。」 壬景の手を無理矢理ほっぺたから離した。 そして、あたしは鞄の中からネックレスを出した。 「…ネックレス?」 「ん。」 「いつの間に…。」 「さっき。」 「あの店で?」 「ん。」 「ありがとな。」 「…今日のお礼。」 壬景はニカッと笑い、あたしの頭を撫でまわした。 …髪、ボサボサになっちゃったし。 あたしは、手で髪を直しながらそう思った。