「結局、何にすんの。」
片手で頬っぺたを擦りながら、テーブルの上に置いてあるメニューを軽く指で叩く。
「あ?あー、…ジンジャーエール。」
「結局、飲み物だけかよ。」
あたしは“ハッ”と鼻で笑った。
「るせぇよ、馬鹿。」
「何拗ねてんの、馬鹿。」
「…。」
壬景は、ブスッとしながら店員さんを呼んでくれた。
あたしは、“ジンジャーエールとコーヒー1つずつ”と頼んでいるときに壬景が何かボソッと呟いた。
『馬鹿は、……帝の方だ。鈍感野郎。』
このとき、あたしは壬景が呟いた言葉をよく聞き取れなかった。
メニュー