漆黒の少女Ⅱ





…手首は、




いったい、いつ離してくれるのか。




今は、人混みの中だから理解できる。




でも、もし誰かに見られていたら厄介なことになる。






特に、祥獣関係者。





「壬景、手首…。」



「あっ、悪ぃ。」




壬景は、今気がついたかのように、パッと手首を離した。




「別に。」



「なぁ、ここだったよな?」




いつの間にか店に着いていた。




まぁ、渡ったとこから近かったしね。