…手首は、 いったい、いつ離してくれるのか。 今は、人混みの中だから理解できる。 でも、もし誰かに見られていたら厄介なことになる。 特に、祥獣関係者。 「壬景、手首…。」 「あっ、悪ぃ。」 壬景は、今気がついたかのように、パッと手首を離した。 「別に。」 「なぁ、ここだったよな?」 いつの間にか店に着いていた。 まぁ、渡ったとこから近かったしね。