でも、もしかしたら失敗に終わって良かったのかもしれない。 復讐し、抗争が起こって、犠牲者を出すということを考えると。 「でも、俺等は騙された。…」 「尚哉。」 煌大が深く傷ついている尚哉に声をかける。 「…。」 「帝も、俺等と同じように傷を背負っている。下手したら、俺等以上の傷をな。それも、1人でだ。」 「…確かに騙された。しかし、復讐しようと帝に思わせたのは、きっと祥獣の行動だろ?」 「だったら、帝だけを責めるのは違うと俺は思う。」 尚哉はしばらく頭を抱えて、黙っていた。