漆黒の少女Ⅱ




「はぁ⁉︎お前に今の俺等の気持ちが分かんのか⁉︎あぁ⁉︎」



尚哉は、あたしの胸ぐらを乱暴に離し、勇司と向き合った。




今、あの2人がぶつかったら大変なことになるのが目に見えてる。




「んなこと知るか‼︎じゃあ、聞くけどよ‼︎」



「聞かなくていい。座れ。邪魔だ。」




あたしは、勇司に向かってそう言った。




「何故…。何故、偽名なんかを?」



「…正体がバレると、あたしの計画がめちゃくちゃになってしまうから。」



「…計画?」



煌大は、眉間に皺を寄せた。



「……貴方たち祥獣に復讐する、という計画。…ま、もう潮時であたしの計画は失敗に終わった。貴方たち、煌大たちの代の人間のせいで。」




「俺は、お前等に感謝している。コイツが復讐せずに済んだのは、お前等のおかげだからな。」



迅が軽く頭を下げた。



「お前等が、昔のままだったら今頃、碧劉と祥獣はもめて抗争が起こっていただろうな。」