漆黒の少女Ⅱ




「お前は…嘉恋じゃねぇっつーことだよな?」



麗都が本当に苦しそうな瞳であたしを見てきた。




「…。」



「何とか言えよ‼︎」



尚哉は、気が立っているのかソファから立ち上がり、あたしの胸ぐらを掴んだ。



あたしは、自動的に立ち上がる。




「尚哉、止めろ。」



緋翠の冷静な声が飛んでくる。



それでも、まだ尚哉は離そうとしない。



「何でそんなに落ち着いていられんだよ‼︎俺は今、コイツを殴りたくて仕方ねぇよ‼︎」




「ふざげんな‼︎お前なんざが、帝の胸ぐら掴むなんか千年早ぇわ‼︎」



勇司がとうとう我慢できなくなり立ち上がった。