「…力矢には、前に言ったけど……。」 あたしが、そう言うと煌大たちが、ゴクン、と唾を飲み込む音が聞こえそうなくらい真剣な眼差しで見つめてきた。 …そんな目で見ないで。 あたしは、目を瞑りギュッと自分の手を握りしめた。 「双葉嘉恋なんていう、祥獣に絡んでいた女は存在しない。“架空”の女だ。それも…あたしが作り上げたね。」 「…んでだよっ‼︎何で…‼︎」 尚哉は荒々しく頭をかいた。 混乱しているようだ。 まぁ、無理もない。