漆黒の少女Ⅱ




「…始めるか。」



緋翠が無表情で言って、あたしたちを見つめてきた。



「よくそんなこと、俺等に向かって言えるな。帝は、あの事でどれだけ傷付いたと思ってん…。」



「止めろ、勇司。」



「でも‼︎コイツ等、無神経すぎんだよ‼︎帝が、またあの事を思い出して傷付くだろうが‼︎」



勇司が、ソファから立ち上がり叫ぶように言った。



「勇司。」


「んだよ‼︎」



頭に血が上っている勇司を迅が止める。



「落ち着け。」



「落ち着いてなんて、いられるわけねぇだろうが‼︎」



「帝がそんなやわに見えるか?」



「…でも‼︎」




ドカッ