漆黒の少女Ⅱ





「ここか?」



懐かしい部屋があたしの目の前に今ある。




「あぁ。」




ガチャ




あたしが返事をすると、迅はドアを開けた。



「嘉恋ちゃんっ‼︎」



尚哉が偽モノのあたしの名前を呼んだ。



勿論、尚哉の顔は笑っていない。




「…そこ、座れ。」



麗都が自分の座っているソファのむかえを指差した。




「…あぁ。」




あたしと迅は、そのソファにゆっくりと腰掛けた。