漆黒の少女Ⅱ




「…灰我?」



「あぁ。」



大雅の顔が段々と曇っていく。




「蒼太、だな。」



時雨がフッと鼻で笑いながら、言った。




「知り合い?」




時雨の様子からいくと知り合いっぽい。




「知り合いっつーか…まぁ、色々な。」




蒼太…。




必死に頭をフル回転させ、頭の中の名前帳をペラペラとめくる。




…1人しか知らない、と思う。





でも、その人はあり得ない。




絶対にあり得ない。