だんだん、懐かしい建物が見えてくる。
相変わらず、デカいな〜。
倉庫、というか…。
ま、倉庫、でいいか。
あたしら、幹部が居るのは地下室だけどね。
キキーッ
急にバイクが停まった。
何?
と、思い見たら何度か見たことのある車。
「迅。面子たち、散らして溜まり場に行かして。」
「…分かった。けど、大丈夫か?」
「ん。平気。じゃ、頼んだ。」
あたしは、迅のバイクから降りた。
「帝ー?」
「勇司、先戻っといて。」
勇司はあたしの前に停まっている黒い車をチラッと見て理解したのか素直に従ってくれた。
「……分かった。後でなー!!」