「そんなことない………はず。」



「そんなことある!!!!」



「そんなことあるぞ。」




…2人揃って言われてしまうと何も言えない。




「迅と勇司、忘れてるんじゃないの?あたし、乗ったでしょ。」



「「乗ってねぇわ!!」」




あ…。



ハッキリと覚えておられたみたいです。




もう、無理か。



じゃあ、最終手段。




「面子たちが待ってる。早く、行くぞ。」



いきなり総長ずらをする。



一応、これでも総長やってんだからな。




「「…(逃げやがった)」」



迅と勇司はそう思いながら、バイクを走らせた。