漆黒の少女Ⅱ




「すみません。聞いていませんでした。」



「…窓開けちゃ駄目だからね?」



「分かった。」





…そんくらい知ってるし。




まぁ、あたしは今“双葉嘉恋”という、一般人だしね。





「遥空、そろそろ。」



「分かった。」




近くにいた緋翠がバイクに跨がりながら遥空に声をかけた。




「じゃ、俺等はあの車に乗るからね。」



「はーい。」




やっぱり、例の車。




さっき、あたしの目の前に停まっていた車だ。