漆黒の少女Ⅱ




それから、尚哉は誰かに助けを求めようとしていた。




が、誰も助けてはくれない。




「遥空ー!!」



「勉強、した方がいいんじゃない?」



「うっ…。」



遥空に助けを求めたが、冷たい笑顔を向けられていた。





あれは、辛い。



笑顔が冷たすぎる。





「れ、麗都〜。」



「…。」



「なぁ…。」



「…。」