なんでもない普通の事なんだけど私は、ありがたく思っていた。 『美穂ちゃん、久しぶりにカラオケ行かない?』 『うん!行く!!』 何ヶ月ぶりだろうか… 友達と放課後遊ぶ事がこんなに楽しかったなんて… ここ数ヶ月の放課後は、バイトか雅弘の家。 それか、自分の部屋にこもりひたすら深い眠りにつく。 そんな毎日の繰り返しだった。