そんな私の事を心配してくれる友達もいた。


高校3年になってからは、学校休みがちで友達とも接する時間が少なくなっていた。


その頃になると、長電話での寝不足の影響からか頭痛がひどく保健室のお世話になっていた。

そんな私を心配して友達は、



『大丈夫?
美穂ちゃん、渋谷君と付き合い出してから変だよ』



ここで、何もかも言ってしまえば楽になれたかもしれない…

だけど、私はみんなに心配かけたくない…と頑なに思っていた。


それから…


自分の付き合っている人が変に思われるのが嫌だった。

みんなには『大丈夫だから』とだけ言って何にもないように振る舞っていた。

今思えば、みんな見て見ない振りをしていてくれたんだと思う。