蛇の束縛



『渋やんの家の人っていつもいないの?』



雅弘は、静かに語り始めた。

父親は、トラック運転手の為たまにしか帰って来ない事。

2歳離れた弟は、荒れてて友達の家を転々としていてめったに家にいない。

母親は…

幼い頃離婚して家にはいない事…


やはり、雅弘は家にいつもひとりぼっちだった。