――小学2年

「おはようございます。今日から1つ学年が上がって、お兄さんお姉さんになったんですよ。それらしく、頑張っていきましょうね。」

担任の先生が挨拶を終わらす。

「放課にしてください」

その一言で教室が一気ににぎやかになる。

『涼(りょう)ちゃん。今日あそぼ!』

「いいよ!うちであそぼ!」

『うん!!』

涼ちゃんは、保育園の頃から仲が良くて、いつもいっしょに遊んでた。

それに家も近いから、家に行ったり来たりで、

お泊り会とかもした仲だった。




そんな会話をしていたそのとき…

「ぶすー」

「きもー」

「「あはは」」

最近男子の間では“ブス”や“キモイ”と言う言葉たちがはやっていた。

遊びで言っているつもりなのだろう。


そうやっていつも男子に囲まれて、いろいろ言われている女子がいた。

その子は、初めて同じクラスになった子で、全然知らない子だった。



『涼ちゃん。あの子だれ?』

「あの子?えっと…央南ちゃんだよ!」

『央南ちゃん?しらなぁぃ』

「なんかねぇ、去年、転入してきたんだってぇー」

『そぉなんだぁ』


そんなこと、気にせずに2人でしゃべっていた。


それから家に帰って遊んで楽しんでた。