唄が、聞こえる…… ―――高く 時に、低く…… その唄声を聞いていたら…… 何故だか、泣きたくなった 柔らかいシーツの感触 ………これは私のベッドじゃない 瞳を開いたら、そこは見知らぬ部屋で。 中性の映画に出てくるような、ボリュームのあるベッドに私はいた。 「……ここは…」 私はどうしたの…? 確か、王子と大きな蝶々に乗って――― ………どうしたんだっけ? .