湯浴みを終え部屋に戻ると、部屋中食べ物の匂いで溢れていた。
ぐぅ〜〜〜
途端に空腹を知らせる音。
部屋にいたナタルと侍女達が笑いを必死にこらえる。が、肩が震えて丸わかり……。
「こちらへ…」
促され席へ座ると、ナタルは慣れた手つきで次から次へと料理を取り分けていく。
そんな中、いつもいるはずのマーサが居なくて落ち着かない。
「マーサは…?」
「マーサ様は只今国王様付きの侍女と」
「??」
「ああ、ユウナ様はご存知ありませんでしたか?
マーサ様は侍女頭でございます。
主に世継ぎの王子、シオン様に付いておられながら他の侍女をまとめていらっしゃいましたが、今は中々自由になりませんので……この時間に行かれているのでしょう」
私の前には取り分けられた料理達。
ナタルの話を聞きながら口に運んだ。
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