* 竜の眠る国 *








「ユウナ!起きてちょうだい!

 ユウナ!!」



 耳がキーンとなるほどの大音量で私を呼ぶ声。

 それは、マーサの声で。



「………なに…」


「いいから早く起きなさい!」



 昨日までの心配していた姿は、一晩でどこかへ行ってしまったらしい……。

 眠い目をこすりマーサに目を向けると、顔を真っ赤にして仁王立ちしていた。



「おはよう…?」


「何をのんきな…!

 あなた昨夜部屋を抜け出したわね!?」


「なんで…」

 知ってるの??



 まだ寝ぼけた頭で何となく考えてみる。と、私が寝ていたのはベッドじゃなかった。


 そこは、日の光いっぱい降り注ぐ、窓に並べられた長椅子だった。