* 竜の眠る国 *





 ………絶対この人私を嫌いよね。



「あんな場所で寝て君は馬鹿なのか?」


 ほら。ね?



「……見つけてくれてありがとうございます」


「また抜け出そうとしたのか」


「――違う!」


 じゃあなんだ、といつものように無表情で私を見た。


 ………絶対また馬鹿にされるわ。



「迷って疲れて……何時の間にか寝ちゃったの」


 罰悪そうに俯き伝えると、頭上からあからさまな溜息が聞こえた。

 途端に恥ずかしくなり、腕の中で小さくなる。



「……まだ本調子じゃないのだろう。

 無理するな。また王子が迷惑する」


 口調はキツいのに、何故か心配してくれてるように感じた。